設立10周年のご挨拶

AOITからのお知らせ

投稿:2022.05.29 事務局

NPO法人あおもりIT活用サポートセンターは、2012年5月29日の設立から今年で10年目を迎えました。

まだ設立前の2009年から2011年当時、青森県「IT 活用サポーター活動事業」で、当時競合同士だった約10社の県内IT企業が一同に。そこで各社が協力し、ITを活用したい県内企業・団体への無料サポートに取り組みました。
しかし行政事業というものは常に期限付き。
事業終了時、「せっかく同業者が集まって価値の高い地域活動を実施し、やっと成果も出始めたのに、解散してしまうのはもったいない」ということで、当時の事業メンバーであり当法人創業者でもある大浦雅勝が中心となり、有志と一緒に法人化したことが始まりです。

そこから10年。
2013年、東日本大震災の緊急雇用創出事業をきっかけに初の専属スタッフ採用に成功し、その後はIT系セミナーイベントや調査事業を多数実施。
2014年、「視覚・聴覚障害のある方にiPadを教える人財育成事業(青森県受託)」がモバイルプロジェクト・アワード2014社会貢献賞を受賞。
2015年、子ども向け情報モラル啓発講座「IT安全教室」を県内学校向けに開催。その後は延べ50校ほどに登壇。
2017年、15の行政・企業・学校とコンソーシアムを組み、総務省「ふるさとテレワーク推進事業」に採択。テレワーク拠点を整備することでIT人材のUIJターンを促進するため、青森市にGRAVITY CO-WORK、弘前市にワークスペースSHIFTをオープン。
2020年、コロナ禍で世界的にテレワーク需要が高まる中、県内中小企業のテレワーク導入を促進するために「あおもりテレワーク相談所(青森県受託)」を開設。
2021年、地域や業界の新陳代謝を早めるための世代交代として、代表が大浦から本田へ。
そして2022年、初の新卒スタッフ採用が実現して現在に至ります。

実際は決して順風満帆ではなく力不足を痛感することも多いのですが、応援・支援してくださる人たちの力をお借りしながら今まで乗り切っています。
本当にありがとうございます!

当法人のミッションは、青森県民のITリテラシー向上をサポートし豊かな地域を創造すること。
ITはもはや全業種を横断するインフラなので、ITに弱い地域は必然的に産業も弱くなり、地域活性どころではなくなってしまいます。
ではこの10年間で、長らく全国ワーストレベルだった青森県のスマホ利用率やネット利用率が劇的に改善されたか?というと、実現にはまだ遠いと言わざるを得ません。(※総務省「情報通信白書」)
一方、ここ1年でスタッフも増えたことで、今までマンパワー不足で諦めてしまっていたような活動も少しずつ取り組めるようになってきました。今後はより公益性が高く、地域に還元できるような活動を増やしたいと考えています。

あらためまして。
クライアントの皆さま、会員やコワーキングスペースの皆さま、パートナーの皆さま、理事やスタッフの皆さま、そして青森県民を含むすべてのステークホルダーの皆さまに、心から感謝いたします。
複雑で変化が多く先が見通しづらい時代ですが、これからの10年間もミッション・ビジョンの実現に向けて、そして大好きな青森県をより住みやすい地域にするため継続的に活動を続けていきます。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2022年5月29日
NPO法人あおもりIT活用サポートセンター
理事長 本田 政邦